これからは節目ごとにブログを書いていきたいので、まずは2020年の振り返りと2021年の目標について。
端的に2020年を表すとしたら、「ステージの変化」だったかなと思う。
以下に、1クオーターずつの振り返りと、2021年の目標を残しておく。
目次
2020年の振り返り
1Q:貢献感
この時期、一緒に運営している”10年講座”という名のグループで、一人に対してガッツリ伴走するような、いわゆるコンサルティングサービスを提供した。ちなみに運営側は3人。
受講者の人も応援したいと思える人で、前向きに素直に取り組んでくれて、すごく貢献感を得られたのを覚えている。自分たちがサービスを提供しているその瞬間が、充実した時間そのものだった。そして帰りの電車の駅のホームにて、運営3人で振り返っていたときの空気感がすごく好きで、内から満たされていくような感覚があった。
3人で同じ方向を向いている感を感じられ、心が安心とうずうずのあいだで漂っており、次の日になっても余韻にひたれるくらい。帰りの電車の駅のホーム、という何気ない、いつでもどこにでもありそうなシーンではあるけど、そこにあるコンテキストが特別なものだった。
これまでいろんなチャレンジをして失敗をしてきた中で、「仲間」「前進感」「才能」が自分のなかで大事なキーワードだということは分かっていた。このコンサルティングサービスを提供した日は、それらのキーワードが現実となった日といえそうだ。
このほかにも仲間と一緒に講座を開催したり、大学時代からの親友に親友を紹介してもらって今後の事業の話をしたり、仲間と未来の可能性を覗くような期間だった。
2Q:芽生え
2Qはいろんな対話を重ねた。
1Qは社内でYouTubeに力を入れていたが思うようには伸びず。2Qになって、今後の情報発信の方針を社内で真剣に議論した。
全員がフリーランス上がりだったこともあり、社内で一斉に同じプロジェクトにコミットすることはあまりなく、今回(YouTube)が初めてと言ってもいいくらいだ。
一斉に同じプロジェクトにコミットすることで、当然意見のすれ違いも出てくる。相手の意見を聞き、自分の意見を伝えた。それができるメンバーなので、腰を据えて丁寧に話し合った時期だった。
このあたりからいわゆる”対話”が増えてきたように思う。
また、運営しているオンラインコミュニティ「ライフエンジン」でも意見や価値観のすれ違いが起きた。
そのときの感情は、怒り・恐れ・不安などがメインだったと思う。近所にある開けた公園をよく散歩した。泣いた。当事者たちとたくさん話し合った。最終的な合意点も見つけられた。そうやっていろんな教訓を骨に染み込ませた時期だった。
同時期にライフエンジンの運営体制の交代を発表する。運営メンバーが4人から1人になった。
当時は他の運営メンバーの意思決定に従うことがほとんどだったが、これからは自らが意思決定をしていかなければならない。
大きな役割を引き受けたことによる不安が襲い掛かってきたので、これを機に自然と自らを鍛え始める。プロダクトマネージャーの役割を学び、筋トレで身体を鍛え、瞑想で精神を鍛えた。
役割によって人は変わる/変われることも分かった。明らかにこれまでとは違う学習カーブが立ち上がり、思考がスルスルとアップデートされるのを感じた。
少しずつではあるが責任者である自覚も芽生え始めた。役割が変わると人は変わる。
3Q:覚悟と前進
2Qから引き続き、これまでなかった知識をモリモリと食べて養分にしていった。
ライフエンジンの新しいコンセプトが定まったのもこの時期で、それ以前は「どうライフエンジンを守っていこうか」という保守的な目標だったのが、「これからライフエンジンをどうしていこうか」というアグレッシブな目標に変わった。
このことで恐れが消えていき、やってやるぞという覚悟が固まっていったような気がする。
結婚が決まったのもこの時期。確実に、ライフエンジン運営を引き受けたことによって、自分の内面に変化が起きたことが影響していると思う。
結婚は1way doorで、そういう大きめの決断を直感で決めてしまうのは昔から変わらなかった。それだけ直感に信頼を置いているということだろう。
結婚に対してはずっと懐疑的で、彼女と彼氏でも、夫と妻でも、結局は相手と自分との関係性であることには変わりはない。そのラベルを変えることにどれだけの意味があるのだろうと思っていた。
でも当時、相手が結婚に価値を感じていることは感じていたし、自分も実際に結婚してみて、悪くないかもしれないなと思い始めている。たとえば、お互いの家族ぐるみで付き合いが深まっていくのは楽しい。
常識に縛られるのは良くないと思うが、常識に自ら乗っかるのも悪くない。
4Q:ステージの変化
4Qの大きなできごとの一つが結婚。それぞれの親に挨拶に行き、入籍まで済ませたので、実際にステージが前に進んだ時期だった。久々に自分の家族としっかり交流したのだが、意外と悪くないなと思った。
入籍日と同じ日、ライフエンジンが5周年を迎える。5周年記念イベントの最後に、ライフエンジンの新しいコンセプトである「人生を変えるつながりを作る」を発表した。これはある意味決意表明でもあった。
これからはこのコンセプトの実現を目指して、居場所を作り上げていこうと思う。
また4Qでは、新しく2つの挑戦を始めた。
一つが株式会社10Xでの”N1インタビュー”の業務委託。
10Xはネットスーパーの垂直立ち上げを支援しており、イトーヨーカドーやフレスタといった大手スーパーにサービスを提供している。
そしてN1インタビューとは、顧客のインサイトや抱えているジョブをインタビューを通じて明らかにする業務だ。
10Xは「一人の顧客のペインから始める」ことが文化として浸透しており、いろいろ勉強させてもらっている。N1インタビューだけでなく、ドキュメントシステムやコミュニケーションの流れ、経営層の意思決定の仕方など、とにかく学ぶことがたくさんあって楽しい。
今は20名ほどの会社だが、この会社が上場するときまですぐそばで見ていられるよう、関係を続けていきたいなと思う。
プログラミングも始めた。TaskChute Cloudの開発スピードを高めることがメインの目的。
薄々気づいてはいたが自分はプログラミングに向いている。才能があるというよりは、情熱があるという点においてだ。
プログラミングスクールに通うか迷ったが、すぐ近くにいつでも丁寧に教えてくれる人がいるのだから、行く必要はないなと思った。
2021年の目標
2020年で学んだ成功や失敗、もしくは情熱や目的にそって2021年の目標を考えてみた。
その中からより重要度の高い5つに絞ると、以下のとおりとなった。
- 会社の仲間を増やす
- サービスをリリースする
- エンジニアリングを習得する
- 1曲完成させる
- 仲間とサービスを提供する
会社の仲間を増やす
キャッシュフローを改善して、会社の仲間を増やしたい。開発の人手が足りないというのはもちろんあるけど、何よりも一緒に働く仲間が増えることに対してのワクワク感がある。
サービスをリリースする
学生のころから自分は「起業したい」と言いふらすタイプの(意識高い系)人間だった。
今となってはその力が少しずつついてきているのかもしれない。ペインに気づく力、プロダクトの作り方、エンジニアリング。すでにいる起業家と比べれば明らかに能力が劣っていることは間違いないが、過去の自分と比べれば確実にその能力はついてきている。
ちなみにjMatsuzaki株式会社から独立する気はない。恩義があるし、彼らと働くこと自体が楽しいから。なので社内起業のような形で、ニッチで濃いマーケットに刺さるようなプロダクトが作れればいいなと思っている。
エンジニアリングを習得する
エンジニアリングを習得するのは、新しいサービスをリリースするためでもあるし、TaskChute Cloudを伸ばすためでもある。
コードを書けるようになるだけではなく、IT全般の理解を深めたい。なので一つのマイルストーンとして基本情報技術者試験を受ける予定。目標があればがんばれるタイプ。
仲間とサービスを提供する
「仲間とサービスを提供して稼ぎたい」というより、「一緒に誰かに貢献したい」という気持ちが強い。
1Qで感じた貢献感は、人生の幸福感に直結するなぁと感じた。だったらその貢献感を求めてサービスを提供するのもアリかもしれないと思ったのがきっかけだ。
これまでは「どう儲けるか」を考えがちで、ターゲットやビジネスモデルを勘案すると動き出せないことが多かった。
次は儲かるかどうかは気にせず、仲間と一緒に貢献感を得ることを第一の目的として動いてみたい。一つの実験として。
「誰かに貢献したい」と書いたが、その”誰か”が気心しれた仲間だと嬉しいなと思う。
1曲完成させる
急に路線が変わるが、曲を作ってみたいと思っている。
高校生のころからMr.Childrenが好きで、最近出たアルバムも買った。そしてここ2,3年ずっと頭の中にあるのが「この曲を作ったのが自分だったらなぁ」という思い。最近は、秀逸な歌詞に遭遇すると「すごい!自分もこんな歌詞を書いてみたい!」と思うようになった。
この感覚を言語化すると、”感動を届けたい”に落ち着いた。感動を届けるにはスポーツでも小説でもいいんだけど、一番ピンと来ているのが音楽。スポーツはやったことがある。文章も書いたことがある。音楽はやったことがない。でもそこに一番ピンと来ているのは”聴く側”をずっとやってきたからだろう。
音楽なら時代を超えられる感覚もあるし、残り続けるような感覚もある。
作品を通して有名になりたいわけではない。限られたごく一部の人に深く刺さるような作品を届けたい。
その相手が親しい間柄だとしたら、それほど嬉しいものはない。