どうも、jMatsuzaki株式会社のだいちです。
先日、TaskChute CloudのAndroidアプリをリリースしたが、続けてiOSアプリも解禁となった。(パチパチパチパチ)
ただし今回は、TestFlight(Appleが公式に提供している、ベータ版をユーザーにテストしてもらうことが可能になるアプリ)によるβ版の配布となる。
ログイン後、動作設定ページから、「Betaバージョンの機能を有効にする」にチェックを入れると、以下のようにiOSアプリβ版のインストール方法が表示される。
上記の手順でiPhoneからでもアプリのダウンロードが可能だ。
ちなみにAndroidアプリがリリースされたときは、少し玄人向けのタスクシュートの使い方を紹介した。
今回は「今後のTaskChute Cloudの展望」について、グロース担当の目線から語ってみる。
あくまで現在の、かつ自分の構想なので、この先まったく違う展望になっている可能性のほうが高いが、ある種の物語だと思ってお付き合いいただけると嬉しい。
7つの展望
- 特定のユースケースにおいて世界一のツールにする
- 人が欲しいものを作り続ける
- コアバリューを体感できる期間を短くする
- オンボーディングを強化する
- 追加開発で、コアバリューを強化する
- タスクシュート時間術を海外に展開する
- シナジーを生むべく、他のツールと連係する
目次
1. 特定のユースケースにおいて世界一のツールにする
一つ目の展望は、特定のユースケースにおいて世界一のツールにすること。
TaskChute Cloudから得られる恩恵として、以下のような声が多い。
- 終了予定時刻が見える化されるため、今日行うタスクの分量を調整できる
- 「今日このリストさえこなせばいい」という安心感
- タスクが自動生成されるため、タスクの抜け漏れが減る
これに加えて、個人的には「タスクの実行力が高まる」のが良いなと感じている。
いずれにせよ、特定のユースケース(十分に小さくて良い)に対して、世界一になることが求められる。
なぜなら、『特定のユースケースで世界一の体験を提供すること』=『無消費層 or 不合理な代替手段を取っている層に届けること』だからだ。
これができるかどうかで、スケールの規模が変わってくる。
例えばAirbnbは、「客としてではなく、旅人として泊る」というニーズを開拓し、これまでになかった素晴らしい体験によって”無消費層”が流れ込んだ。その結果、Airbnbは巨大企業になった。
同様にTaskChute Cloudも、これまで浮き彫りになっていなかったニーズ、もしくはペインはあるけど明快な解決策が見つかっていないケースを見つけ出し、そこにアプローチしていきたい。
そのケースが「今日一日これだけやればいいリストがほしい」なのか、「時間家計簿を作りたい」なのか、「終了予定時刻がリアルタイムで知りたい」なのか、もしくはその他なのかはまだ分からない。
もし仮に「○○のケースで世界一です!」と言語化できるようになれば、そこを起点として無消費層を取り組めるんじゃないかと思っている。
何でもできる、ではなく、ある特定のケースで世界一になるのが目標だ。
2. 人が欲しいものを作り続ける
二つ目の展望は、人が欲しいものを作り続けること。
つい自分たちが考える最強のサービスを作ってしまいがちになるが、そこをこらえて、ユーザーの声に耳を傾け続けたい。
ユーザーのニーズには、顕在的なものと、潜在的なものがある。
顕在的な声にもしっかり向き合いつつ、「潜在的には何を求めているのだろう」と深掘りして考えることも止めないつもりだ。
例えば、速く走る馬車ほしいと言いながら、本当は目的地までより速く移動できる手段をほしがっていたのを見抜いた結果、車が発明された。
なので、顕在的な声も、潜在的な声も、同じくらい大事にしていきたい。
3. コアバリューを体感できる期間を短くする
三つ目の展望は、コアバリューを体感できる期間を短くすること。
自分がTaskChute Cloudを手放せない理由は3つある。
- 今日これだけやればいいリストが存在することで、そのリストの実行にのみ集中すればよいため、実行力が上がる
- 終了予定時刻が見えるので、計画時にタスクの取捨選択ができる
- ルーチン機能により、細かい業務を忘れておけるため、脳内メモリが解放される
おそらく上記はコアバリューにかなり近いので、これらをできるだけ短い期間で体感できるように設計していきたい。
そうすることで、「初期ユーザー」から「長く使ってくれるユーザー」に変わってくれる割合が高まるからだ。
4. オンボーディングを強化する
四つ目の展望は、オンボーディングを強化すること。
TaskChute Cloudは、使用習慣をつけることが一番の難関であることは間違いないだろう。
どうしても「細かく時間を管理して疲れるんじゃないの?」とか、「私には難しそう……」といった印象を持たれてしまいがちなのは事実だ。
個人の感想としては、逆にとてもスムーズに仕事が回るようになっているのだが、この価値が伝わる前に離脱されてしまったら、何とも悔しい気持ちになる。
ただ、それを伝えられていないのは我々が未熟なだけであるので、オンボーディングを強化し、よりスムーズに使用習慣をつけてもらえるようにしていきたい。
5. 追加開発で、コアバリューを強化する
五つ目の展望は、追加開発でコアバリューを強化すること。
オンボーディングで新規ユーザーを手厚くサポートするのも重要だが、今熱心に使ってくれているユーザーにより高い価値を提供することも同じくらい重要だ。
今認識している課題(一部)
- 処理速度の強化
- Apple Watch連係
- Googleカレンダー連係
- オフラインモード実装
- よりスムーズなタスクの登録・実行
手を加えるべきことはたくさんあるが、一つずつ取り組み、TaskChute Cloud自体の価値を高めることを永続的に行っていく。
6. タスクシュート時間術を海外に展開する
六つ目の展望は、タスクシュート時間術を海外に展開すること。
まずは日本で広めるのが重要だと思っている。そしてその先には海外にもタスクシュート時間術を広めていきたい。
トヨタの「Kanban」のように、日本製のタスク管理システムとして多くの人に知らしめたい(野望っぽくなってきた)。
7. シナジーを生むべく、他のツールと連係する
七つ目の展望は、シナジーを生むべく他のツールと連係すること。
一つのツールに全部の機能盛りをするのは、フォーカスが曖昧になって、ユーザーが離れる原因になると考えている。
なのでTaskChute Cloudと常に一緒に使うようなツールがあれば、TaskChute Cloudに盛り込むのではなく、ツール間で連係するか、ピッタリなものがなければ自分たちで作ってしまいたい。
この連係ができてくると、最終的にはタスク管理のすべてをカバーできるラインナップになっていくかもしれない。
TaskChute Cloudにコミットします
- 特定のユースケースにおいて世界一のツールにする
- 人が欲しいものを作り続ける
- コアバリューを体感できる期間を短くする
- オンボーディングを強化する
- 追加開発で、コアバリューを強化する
- タスクシュート時間術を海外に展開する
- シナジーを生むべく、他のツールと連係する
以上が、TaskChute Cloudの七つの展望だ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今後もTaskChute Cloudにコミットしてどんどん良いプロダクトにしていくので、期待してお待ちください。