目標を立てるだけ・決心するだけを楽しんでいないか

目標を立てるだけ・決心するだけを楽しんでいないか

どうも、科学好きなだいち(@spountant)です。

年末年始に一年の目標を立てたはいいが、今となってはその目標が何だったのかすら忘れてしまっている。

あるいはセミナーに行ってモチベーションが高まったとしても、結局次の日からの行動はなんら変わっていない。

個人的に上記のようなことにはとても心当たりがあり、どうにかしないとと思っていた。

そんなとき手に取ったケリー・マクゴニガル著の「スタンフォードの自分を変える教室」によると、人は「変わろうと決心する」だけで満足してしまう傾向があるらしい。

このページでは人の脳の働きを念頭に置きつつ、決心だけで満足してしまうのはなぜか、その対策として何をするのがおすすめなのかを紹介していく。

 

「変わろうとするだけ」で満足してしまうのはなぜか

「変わらなくちゃ」「もっと成長しなきゃ」などのように、脳は何かしらの不安を感じたとき、その不安を晴らすために、すぐに報酬を得られるような行動を取るよう、我々に仕向ける。

そしてすぐに得られる報酬の一つが、「自分は変わるんだ」と決心することだ。

さらに目標が大きければ大きいほど、それに伴う期待感も大きくなる。

しかし高揚感のために立てた目標は往々にして大きすぎるので、実際に手をつけてみると思ったような成果が得られない。

期待していたほどの著しい変化は、すぐに現れるものではないのだ。

その期待と現実のギャップが大きいほど挫折しやすくなってしまい、また「変わらなくちゃ」という不安が募る。

そしてその不安を払拭するために、非現実的な大きな目標を立ててしまう。

この繰り返しは「いつわりの希望シンドローム」と呼ばれ、我々に気晴らしをさせるために脳がとる戦略なのだ。

 

目標を立てただけで終わらせないための対策2選

「スタンフォードの自分を変える教室」では以下のような一節がある。

変化をもたらす過程で最もラクで気分もいいのは、変わろうと決心するときです。そのあとは苦しいことが続きます。自制心を発揮して、やりたいことを我慢し、やりたくないことをやらねばなりません。

スタンフォードの自分を変える教室 No.2754

目標を成し遂げるには、決して見栄えのしない地道でコツコツとした作業もこなさなければならない。

ではそのような期待と現実のギャップに遭遇しても、挫折せずに目標に向かってチャレンジをつづけられるようになるためには、どのような対策を打つ必要があるのか。

ここでは「スタンフォードの自分を変える教室」の知恵を借りて、その対策を2つ紹介したい。

  1. あらかじめ誘惑に負けそうな場面を思い浮かべる
  2. 「背水の陣」を敷く

 

1.あらかじめ誘惑に負けそうな場面を思い浮かべる

目標を立てたとき、それだけで終わらせず、あらかじめ「自分はいつどんなふうに誘惑に負けるだろうか」ということを少し悲観的になって考えることが有効だという。

「いつ誘惑に負けそうになるだろうか」

「先延ばしにするとき、自分にどんな言い訳をしてしまうだろうか」

具体的に誘惑に負けそうな状況を想像できたのであれば、事前に誘惑に打ち勝つ方法も準備しておくことができるだろう。

それは言い訳しそうになる状況をあらかじめ潰しておくことかもしれないし、友人に手を貸してもらうことかもしれない。

 

2.「背水の陣」を敷く

行動経済学者のなかには、自己コントロールを高めるためのもっとも優れた方法は「背水の陣」を敷くことだ、と考える人もいる。

それを別のことばで表現すると、逃げ道をなくすことだ。

たとえば、ジムの年会費を先払いしてサボれないようにしたり。

もしくはSNSで目標を宣言して言い逃れできないようにしたり。

このように「背水の陣」を敷くことによって、もう一人のサボりたい自分に打ち勝てる可能性が高まる。

 

妄想して満足はもう終わりにしたい

自己啓発セミナーに行って、モチベーションを高めて、しかし現実は何も変わっていない。

自分自身、そんな状況はもう終わりにしたいのだ。

だからまずは「決心すること」は気持ちいいことだと知る。

そして理想と現実には、期待感のギャップがあることを把握しておく。

それを踏まえた上で、挫折しないためにあらかじめ対策を打っておく。

そうすれば夢を見て気持ちいいだけで終わらず、夢を現実に引き寄せることができるはずだ。

このような意志力の科学の全体像を知りたい場合は、「スタンフォードの自分を変える教室」をまとめた下記の記事がおすすめなので、興味があればぜひご一読いただきたい。

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