疲れているときに習慣化に挫折しやすくなるのはなぜか【科学的証明】

疲れているときに習慣化に挫折しやすくなるのはなぜか【科学的証明】

どうも、科学好きなだいち(@spountant)です。

以前、以下のツイートをした。

ブログを習慣化したいのに、どうしても継続できない……

運動を継続したいのに、ついすっぽかしてしまう……

自分にはこのような悩みがあったのだが、どうやらその原因は集中力が足りないとか、そもそも意志力が弱いとか、そういう類のものではないらしい。

ケリー・マクゴニガル著の「スタンフォードの自分を変える教室」という意志力に書かれた本によると、チャレンジに失敗してしまうほんとうの原因は、”心身の疲れ”である可能性が高いことがわかった。

このページでは、なぜ疲れているとチャレンジに失敗しやすいのか、その対処法はどんなものがあるのかについて紹介していく。

 

疲れているときはダイエットに挫折しやすく、甘いものがほしくなるのはなぜか

神経科学者のなかには、我々の心のなかには以下の2つの自己が存在しているという説を唱える人がいる。

  • 衝動的に目先の欲求を満たそうとする自己
  • 衝動を抑え、長期的な目標に従って行動しようとする自己

彼らの大事にしている価値観は異なるので、よく対立してしまう。

人は疲れているときやストレスを感じているときは、自己コントロールが利かなくなることが多い。

身体的にも精神的にもストレスを感じると、衝動的な自己が出てきて、つい目先の欲求に流されてしまいがちになるのだが、それは脳によるレスキュー作戦だと述べられている。

ストレスを感じると、脳はとにかく気が晴れるようなことをさせようとします。ストレスを感じると(中略)脳は報酬を求める状態に切り替わることを、神経科学者たちは証明しました。

スタンフォードの自分を変える教室 No.2448

つまり慢性的なストレス状態にある場合は、それを解消するために何かしらの報酬を得ようとして、衝動的な自己が前面に出てくるというわけだ。

意志力のチャレンジに失敗してしまうのは、意志力が弱いせいではなく、「脳と体がストレスにさらされて自己コントロールに適さない状態にあるだけ」という可能性が高い。

ある経済調査では、お金の心配をしている女性は、不安やを紛らわせるために買い物をしてしまうという結果が出たとのこと。

同じようにダイエット中の人ほど、ストレスを感じたとき、それを解消しようと甘いものに手を出してしまう傾向が高いらしい。

はたから見ると明らかに矛盾しているが、気晴らしをしようとする脳からすれば、それは何ら不思議ではない行動だ。

 

何度も挫折ばかりしてしまうときのおすすめの対処法

では長期的なチャレンジに向けて、衝動的な自己を抑えておく方法にはどんなものがあるのだろうか。

ここではおすすめの2つの対処法を紹介したい。

 

対処法1.ストレスをそもそもためない

疲れているときに自己コントロールが利かなくなるのは、脳の構造上仕方がない。

なのでそもそも心身を疲れさせないことや、慢性的なストレスをためないことが重要だ。

「スタンフォードの自分を変える教室」では、以下のような根拠のあるストレス解消法を実行することが推奨されている。

  • エクササイズやスポーツをする
  • 家族や友だちとすごす
  • 外へ出て散歩をする
  • 瞑想やヨガを行なう

ストレスを上手く解消できれば、意志力のチャレンジの成功確率はいくらか高まるだろう。

 

対処法2.選択した瞬間を振り返る

もう一度「スタンフォードの自分を変える教室」の知恵を拝借すると、本書では自己コントロールを高める唯一の方法として「注意を向けること」が挙げられている。

意志力のチャレンジに関する選択を行うときには、その選択に注意を向けて、一日の終わりに振り返ってみるといい。

たとえば「仕事帰りにジムに行くか行かないか」という選択に注意を向けたとしよう。

ジムに行けなかったのは、仕事で疲れていたからだろうか。それともお腹が空いていたから、先に晩ごはんを食べてしまったからだろうか。

このように一日の終わりにでも選択を振り返ってみることで、少しずついい加減な選択が減っていく。

 

まずは挫折に注意を向けるだけでいい

もしチャレンジに失敗してしまったら、まずは注意を向けるだけでいい。

疲れているときはチャレンジに失敗しやすく、その知識を知るだけで、「あ、自分は疲れているんだな」と以前よりも気付きやすくなる。

まずは注意を向けるところから始めると、少しずつだが確実に意志力は高まっていくはずだ。

意志力について書かれた本「スタンフォードの自分を変える教室」の全体像を知りたい場合は、以下の記事にまとめたので興味があればぜひご覧いただきたい。

関連記事:意志力の科学本「スタンフォードの自分を変える教室」をまとめた | ケリー・マクゴニガル著