複数人でのScrapboxの使い方を模索してみる試み

複数人でのScrapboxの使い方を模索してみる試み

どうも、jMatsuzaki株式会社のだいち(@spountant)です。

弊社では知識を共同で蓄えておく場所として、Scrapboxを採用している。

1人ひとりが個人で知識を蓄えておくだけではもったいないので、個人の知識を持ち寄って、チームとして知識を活用していこう」という方針だ。

しかしまだまだScrapboxの使い方に関しては、改善の余地があるはずだと感じている。

そこで「Scrapboxとはどういう概念のツールなのか」、「どういう可能性を秘めているのか」について、jMatsuzaki株式会社のメンバーにプレゼンするつもりで、この記事を書いてみようと思う。

 

Scrapboxは「知識のかけら」を持ち寄る場所

倉下忠憲氏の「Scrapbox情報整理術」では、Evernoteは自分用のGoogleで、Scrapboxは自分用のWikipediaだというふうに表現されている。

Scrapbox上では「知識が部品化」され、それらがリンクでつながれていく。

そしてリンクでつながれていった結果、「知のネットワーク」が構築されていくようなツールだ。

倉下忠憲氏は、Scrapboxを複数人で運用する場面において、以下のように述べている。

Scrapboxでは、ネットワークによる情報整理が行えます。(中略)
さらに、複数人が参加でき、また誰でもが簡単に書き込めるので、さまざまな人から知見を引き出せるようになっています。

Scrapbox情報整理術 p.103

Scrapboxはネットワークの形式で知識のコラボレーションを加速させ、誰でも書き込めるようになっており、これはWikipediaと同じだ。

なので「ScrapboxはWikipediaである」という感覚を持つだけで、その運用方法は大きく変わってくるのではないかと思う。

 

スタートアップの会社でScrapboxを共同運用してみる試み

「ScrapboxはWikipediaである」という概念を前提においたとして、では具体的にどのようにScrapboxを活用していけばいいのだろうか。

ここで、社員が5人の弊社を例にして考えてみよう。

弊社ではScrapboxを以下を用途にすることが多い。

  • 読書メモ
  • 勉強ノート
  • アイデアノート
  • 議事録

これらの用途を組み合わせれば、知のコラボレーションを起こすことができそうだ。

たとえば、「ティール組織」の読書メモで「助言システム」「ガバナンスミーティング」「自主経営(セルフマネジメント)」という用語が出てきたとしよう。

そうしたら用語ごとにページをつくる。イメージは「1ページ1知識」で、知識をどんどん部品化していく。

こうして部品化された知識は、アイデアノートで使えるかもしれないし、議事録を取っている際に必要になってリンクでつなぐこともあるかもしれない。

またミーティング中に出てきたアイデアを部品化しておき、アイデアノートに応用することだってできるだろう。

このように知のコラボレーションはどの方向からでも可能で、その可能性は無限大なのだ。

 

ひとりでの知識の運用から、みんなでの知識の運用へ

もちろんScrapboxは1人で運用しても効果は高い。

これまでは脳の中で無意識のうちにネットワーク化されていた知識を、今度はScrapbox上で可視化してネットワーク化するのだから、より明瞭に知識を整理し運用していくことができる。

それが複数人での運用になったらどうだろう。

知のコラボレーションは今まで以上に加速し、1人では決してたどり着けなかった境地にたどり着けるのではないだろうかと、思いをはせてならない。

それぞれが知識を持ち寄り、社内用Wikipediaとして育ち、偶発的に知識がコラボレーションする未来が待ち遠しい。

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