【感想】行動経済学を学ぶ本なら「ヘンテコノミクス」がおすすめだな

【感想】行動経済学を学ぶ本なら「ヘンテコノミクス」がおすすめだな

どうも、だいち(@spountant)です。

心理学や行動経済学に興味があって「行動経済学まんが ヘンテコノミクス」を手に取った。

テキストだけの本も好きだが、マンガだと情報量が多くて知識がストーリーとして入ってくるのですんなり覚えられる。

行動経済学を学びたかったし、ヒトの仕組みに興味がある自分にとって、これは買ってよかった本だった。

本書では30ほどの行動経済学用語が紹介されていて、中でも興味をひかれた行動経済学の用語を5つピックアップして紹介していきたい。

>>行動経済学まんが ヘンテコノミクス

行動経済学を学ぶ意味

行動経済学を学ぶとどんな良いことがあるのだろうか。

その回答として行動経済学者のリチャード・セイラーは以下のように述べている。

行動経済学によって得られた知見は、普段の生活の中で、非合理的な行動を起こしそうなときに、私たちをナッジ(nudge:注意を引くために、人を肘でそっと小突いて知らせる)するためのものになっていくべきだ

ヘンテコノミクス p.151

行動経済学を学ぶことで、よく起こりがちな非合理的な選択をしそうなときに、「はっ、これは○○効果が影響しているのでは……」と勘づくことができ、一歩引いて冷静に意思決定ができるようになるかもしれない。

心理状態に惑わされず、より適切な判断を下すためにも、行動経済学を学んでおくことには意義がある。

 

ヘンテコノミクスで興味を引いた行動経済学用語5つ

それではヘンテコノミクスで紹介されている行動経済学の用語の中で、特に興味深いものを5つ紹介していく。

  1. 新近効果
  2. 上昇選好
  3. 錯誤相関
  4. サンクコスト効果
  5. 確証バイアス

1. 新近効果

複数の情報を提示された時に、後に提示された方を印象強く評価してしまう(…)心理現象があります。

ヘンテコノミクス p.61

「新近効果」は、文字どおり新しく近いほうを強く印象にもってしまうという効果だ。

たとえば友人をおすすめのレストランに連れて行ったときの感想が以下のどちらかだとする。

  • 「美味しかったけど、高かったね」
  • 「高かったけど、美味しかったね」

前者だとちょっと嫌みをいわれているような気分になるが、後者だと喜んでくれたのかなと感じるだろう。

このように提示する順番を変えるだけで、印象がぜんぜん違ってくる心理現象のことをさす。

この効果については動画でも解説したので、より深く知りたいのであれば、以下の動画を視聴いただけると幸いだ。

2. 上昇選好

だんだん良くなる方を好む、心理傾向があります。

ヘンテコノミクス p.91

人にはだんだん良くなるほうを好む傾向があるらしい。

たしかに先進国と発展途上国を比べると、なんとなく発展途上国のほうが自国のことを好きな割合が多い気がしていて、それは自国に伸びしろを感じているからなのかもしれない。

自分が運営しているブログも、記事が積み重なっていくごとに読者さんが増えていっており、それが嬉しくて2年以上更新を続けられているのだろう。

 

3. 錯誤相関

私たちには、たまたま自分が遭遇した2つの出来事に対して、勝手に結びつけて「2つの間には何か関係がある」と思い込んでしまう「錯誤相関」と呼ばれる現象があります。

ヘンテコノミクス p.128

たとえば、「年収が高い人ほど、高血圧になりやすい」と判断してしまうのは錯誤相関のひとつだろう。

実際に「年収と高血圧」には”相関関係”は認められるだろうが、”因果関係”は認められないはず。

この両者に関係している要因は「年齢」であって、年齢が高い人ほど年齢が高く、また年齢が高い人ほど高血圧になりやすいということが真実。

だから「年収を下げれば血圧が下がる」かといえば、そんなことはありえなくて、これはしっかり因果関係を把握できていれば理解できるはずなのだ。

 

4. サンク・コスト効果

既に支払ってきた回収できないお金、時間、労力のことを経済学では「サンク・コスト(埋没費用)」と呼んでいます。

ヘンテコノミクス p.146

サンク・コスト効果を知っていれば、過去に引っ張られて未来を犠牲にしてしまうことを防げる。

自分の経験でいうと、会計士試験に合格していた実績があるのだが、今は会計士の道を進んでいない。

大学生のときに2年ほど会計士試験に捧げて、実際に会計士として働いてみると思っていたのと違っていた。

周りからは散々「もったいない」といわれたが、自分が望んでいない未来を妥協して進んでいくよりは、一から未来をつくったほうがいいと思った。

会計士に引っ張られて未来までをも犠牲にしてしまうのはもったいないと思って、今はフリーランスとして活動している。

サンク・コストにはかなり引っ張られたが、過去がどうであれ、未来を自分の進みたいように選べてよかったと思う。

 

5. 確証バイアス

私たちは通常、まず直感で正しそうな答えを発見すると、その答えに飛び付き、さらには固執し別の答えの可能性を頭から排除してしまいます。

ヘンテコノミクス p.148

「5-10-15-(?)」

さて「?」にはどんな数字が入るだろうか。

自分はまんまと引っかかって「20」と答えたが、16も正解かもしれないし233も正解かもしれない。

というのも「5の倍数」が正解なのではなく、「前の数字よりも大きい数字」が正解な可能性も捨てきれないからだ。

このように直感的に「5の倍数だ!」と飛びついて、ほかの選択肢を排除してしまう効果を確証バイアスと呼ぶ。

 

これは日常生活でもよく起こることで、「この治療Aは効果がある!」と信じ込んでしまうことによって、治療Aのメリットだけを探し、デメリットを見つけても「これはウソだ!」と主観でデータを批判してしまいかねない。

今の自分は確証バイアスに陥ってはないだろうか」と自分を疑う力は持っておいたほうがいいだろう。

 

他にもまだまだ!ヘンテコノミクスの目次一覧

ヘンテコノミクスで紹介されていた行動経済学用語を5つ紹介したが、本書では30ほどの用語が解説されている。

以下がその一覧だ。

  • アンダーマイニング効果
  • 感応度逓減
  • フレーミング効果
  • 社会を成立させているのは、モラルかお金か
  • メンタル・アカウンティング
  • アンカリング効果
  • 代表性ヒューリスティック
  • おとり効果
  • 新近効果
  • 極端回避性
  • 保有効果
  • プライミング効果
  • ハロー効果
  • 上昇選好
  • 目標勾配仮説
  • 同調行動
  • 認知的不協和の解消
  • 損失回避の法則
  • 参照点依存性
  • 錯誤相関
  • 無料による選好の逆転
  • プラセボ効果
  • 双曲割引
  • サンク・コスト効果
  • デフォルト効果
  • フォールス・コンセンサス効果
  • ピーク・エンドの法則
  • 確実性効果
  • 確証バイアス
  • 決定回避の法則
  • 少数の法則
  • プロスペクト理論
  • 利用可能性ヒューリスティック
  • ナッジ

マンガで楽しく学べるので、行動経済学をまだ学んだことがないのであれば、ぜひお手に取ってみてはいかがだろうか。

行動経済学まんが ヘンテコノミクス

 

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