フリーランスが固定費・変動費の分解をExcelで管理する良さを語る【固変分解】

フリーランスが固定費・変動費の分解をExcelで管理する良さを語る【固変分解】

どうも、公認会計士試験合格者のだいち(@spountant)です。

かねてより「自分の支出を変動費と固定費にわけて管理してみたい」という願望があったので、Excelにてオリジナルフォーマットのシートを作ってみた。

>>固変分解シート

固定費と変動費をわけて管理すると、お金の使い方の見晴らしがよくなる感覚がある。

自分はこのシートのおかげで簡単にお金の計画を立てることができているので、このページでは会社規模ではない個人が固定費と変動費を分解して管理する意味と、その方法を紹介していこうと思う。

 

個人単位では損益分岐点分析(CVP分析)は使う必要なし

むずかしい話がイヤイヤであれば、この見出しは読み飛ばしてもまったく問題ない。

 

個人単位で固定費と変動費をわけて管理する話をする前に、損益分岐点分析(CVP分析)の話をしておこう。

固変分解の際によく出てくる概念が損益分岐点分析だ。

これは管理会計的な視点の分析なので、“原価”のある商品を扱っていることが前提となっている。

 

ただフリーランスとして個人で働いているのであれば、原価という概念が出てくる場面のほうが少ない。

自分もフリーランスだが、原価がかかるお商売はしていないので、これまでの家計簿の中で登場したことがない。

損益分岐点分析は「売上と原価が比例の関係にある」場合に使うことができるものなので、個人でお仕事をしているのであれば、損益分岐点分析は使えないものだと思っていいだろう。

 

フリーランスが固定費・変動費を分解してExcelで管理するメリット

では自分も恩恵にあずかっている固変分解のメリットを見ていこう。大きくわけて3つある。

  1. 固定費を洗い出せる
  2. 柔軟に短期の意思決定ができるようになる
  3. 長期の会計戦略が明確になる

 

メリット1.固定費を洗い出せる

フリーランスにとって一番の敵は「固定費」だといっても過言ではない。

ちなみにここで「固定費」とは、毎月一定額の支出があるものをさす。

支出をざっくり「経費」とひとまとまりで把握するのではなく、少し分解して「固定費」の項目に当てはめていくことで、自分がいくら「固定費」を抱えているかを洗い出すことができる。

「固定費」の金額がわかれば、自分が月に最低いくら稼げばいいのかも自動的に算出されるだろう。

 

メリット2.柔軟に短期の意思決定ができるようになる

「今月使いすぎてしまった……!来月がピンチだ!」

そういう場面が訪れたとき、固変分解表は威力を発揮する。

来月からでも金額を柔軟に変えられるのが「労働収入」「変動費」の項目だ。

来月がピンチなら「労働収入を増やす」か「変動費を減らす」、もしくは両方を実践すればいい。

ここで「労働収入」とは、自分が働いたその分の対価としてもらえるような収入のことを指し、たとえば個人コンサル、セミナー、寄稿などがそれにあたる。

シートを見つつ「減らせそうな変動費は何か」「増やせそうな労働は何か」を探っていけば、柔軟にお金の収支をコントロールできるはずだ。

 

メリット3.長期の会計戦略が明確になる

基本的な長期の会計戦略は、「固定費」を減らし、「固定収入」を増やしていく方向になるだろう。

フリーランスにとって自分の時間がいちばんの経営資源なので、自分が動かなくても収入が入ってくるような仕組み化に力をいれると上手くいきやすい。

少しずつでいいのでじわじわと「固定費」を減らし、「固定収入」を増やしていくことで、事業はラクになっていく。

 

著者が1から作成したExcelフォーマット!「貸借対照表 兼 固変分解サンプル」の使い方例

では著者が1から作成したフォーマットである「貸借対照表 兼 固変分解サンプル」の使い方の例を見ていこう。

「貸借対照表」と「固変分解」を同じシートにしたことには理由がある。

当フォーマットの全体的な使い方は以下のとおりだ。

  1. 変動費・固定費を入力する
  2. 純利益を確認する
  3. 純利益で「資産を増やす」か「負債を減らす」かの意思決定をする

まずは毎月の変動費と固定費を入力していこう。

自分はマネーフォワードにすべてのクレジットカードと銀行口座を登録しているので、マネーフォワードからデータをcsvエクスポートすれば、当月すべてのデータを入手できるようにしている。

マネーフォワードの詳しい使い方を知りたいのであれば、こちらの記事が詳しい。

関連記事:【初心者向け】マネーフォワードの使い方手順7ステップをやさしく解説

>>マネーフォワードの登録はこちら

 

すべての収入と費用を入力したら、純利益を確認する。

 

最後に純利益の使い道を決めよう。

基本的に純利益の使い道はふたつで、「資産を増やす」か「負債を減らす」かのどちらかだ。

  • 借金を返済して、負債を減らす
  • 貯金して、現金という資産を増やす
  • 金融商品を購入して資産を増やす
  • “自分”という資産に投資する

もちろんお金で測定できるものだけが資産ではない。

健康や知識、友情だって重要な「資産」だ。

なので純利益をこれらの資産の形成に充てるということであれば、それは実に合理的だといえる。

 

フリーランスこそ固変分解で損益を管理しよう

固定費と変動費をわけてExcel等で管理することで、将来のお金の意思決定ができる。

自分で事業の舵を切れるフリーランスだからこそ、お金の適切な意思決定が必要とされるので、ぜひ固変分解をマスターしてみよう。

>>固変分解シート

 

個人レベルの貸借対照表について解説した記事もあるので、合わせて参考にしてほしい。

関連記事:やさしいExcel貸借対照表テンプレート作りました【個人向けの資産管理】

 

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