どうも、フリーランスとして活動しているだいち(@spountant)です。
「フリーランスになり立てで、どうやってお金を管理していこうかを模索している」
「できればラクにお金を管理したいんだけど、具体的にみんなはどうやっているのか知りたい」
ぼくは会計士試験の合格していて、お金のことについては詳しいほうだと思う。
よくフリーランスの人は、クレジットカードや銀行口座を事業用とプライベート用で分けているが、ぼくは全部一緒くたにしてしまっている。
それでも数字の分析や、確定申告には問題ないようにお金の管理をできているので、このページではその方法を丁寧に解説していく。
目次
フリーランスのお金の管理方法は2種類
ぼくらフリーランスのお金の管理方法は大きく分けて2種類ある。
- 事業用とプライベート用でクレジットカード・銀行口座を分ける方法
- 分けない方法
1.事業用とプライベート用でクレジットカード・銀行口座を分けるメリットデメリット
事業用とプライベート用に分けるメリットは、確定申告がラクになること。これ以外ないだろう。
結局のところ、事業でいくらの経費を使って、いくらの収入が入ってきたかさえきっちり把握できればいい。
デメリットは大きく2つある。1つ目は引き落とし失敗のリスクがあることだ。
事業用の口座にはたくさんお金が入っているのに、プライベート用の口座には全然お金が入っていなくて引き落としが失敗してしまう。そういうリスクがある。
もうひとつのデメリットは、毎回の意思決定が非常にめんどうなこと。
「これは事業用だからこっちのクレジットカード、これはプライベート用だからこっちのクレジットカード……」とか。
「事業用とプライベート用で一緒くたに購入したときの扱いはどうすればいいの……」とか。
考えるだけで疲れる……
2.事業用とプライベート用でクレジットカード・銀行口座を分けないメリットデメリット
事業のこともプライベートのことも、同じカードで同じ口座で管理するメリットは、何よりもラクなこと。
一緒くたにしてしまうことで、日々の買い物のときにムダな意思力を使わないで済む。
口座間の連携ミスで引き落としが失敗することもなくなるだろう。
デメリットは、事業用の支出とプライベート用の支出がごっちゃになってしまう恐れがあることだ。
きちんと記録を取っておかないと、確定申告用の数字が算出できなくなってしまう。
会計士の卵が後者の「分けない派」
ぼくは楽天カードとUFJのデビットカードのみを活用している。
銀行口座も事業用とプライベート用で分けていない。
フリーランスのお金の管理でだいじな数字、それは、
- 家計を改善するための数字
- 確定申告のための数字
この2つだ。これさえ分かれば何でもいい。
「分けない」デメリットには、「事業用の支出とプライベート用の支出がごっちゃになってしまうこと」があった。
逆にいうと、ごっちゃにならないよう簡単にルール化して、数値を分けて把握できればいいというわけだ。
クレジットカードを分けずにお金を管理するステップ別解説
では実際に、会計士の卵が行っているお金の管理方法をステップごとに解説していく。
1.お金の入出金は1つのアプリに集約して記帳する
まずはすべての入出金を1つのアプリに集約して管理することが重要だ。
おすすめのアプリはマネーフォワード。
これは家計簿をつけられるアプリだが、使いようによっては確定申告にも応用することができる。
マネーフォワードに自分が持っているクレジットカードと銀行口座、すべてを連携させるところからがスタートした。
無料から使える会計ソフトfreeeでも同じことができるが、今回はマネーフォワードに絞って解説を進めていく。
関連記事:【初心者向け】マネーフォワードの使い方手順7ステップをやさしく解説
2.後から「経費かどうか」仕分ける
使ったお金はマネーフォワードに一括して記録されるような仕組みづくりは完了した。
次は使ったお金を事業用かプライベート用かを仕分けていく。
支出の分類で「事業経費」という項目を直接使うのもあり。
もしくは以下のように「食費」という項目のなかで事業用とプライベート用を「メモ機能」を使って分けるのもあり。
これは100円ローソンでお菓子を買ったメモ。プライベート用だ。
これはラーメン屋さんの記事を書くために、実際に食べにいったときのメモ。
これは事業用の経費として扱う。
このように事業用かプライベート用か、後から見直して分かるように都度分類していくことさえできれば、この方法は上手くいったといえる。
3.毎月の経費分だけ、別途メモに記録しておく
1と2ができれば、マネーフォワードにどの項目にいくら使ったが記録されているので、その月ごとの記録を以下のようにエクセルに記録しておく。
この月ごとの把握のメリットは、
- 家計を改善するための数字
- 確定申告のための数字
この数字の両方が取れることにある。
「食費」「交通費」「通信費」など、項目ごとの月別の記録は「家計を改善するための数字」だ。
前回より支出が増えた要因は何か、次月はどこの支出を減らしていくか。
これを一目で把握することができる。
そして「確定申告のための数字」を取るためのポイントは、経費は経費で別途記録しておくこと。
「食費」の中に3,000円分、「交通費」の中に2,000円分事業用の経費が含まれているなら、それらだけ別途抜きだして「事業経費5,000円」と残しておく。
そうすることで、確定申告のときの計算がとてもラクになる。
確定申告では最終的に「年間の事業収入」と、「年間の経費」さえ分ければ計算ができるので、毎月コツコツと記録をしておくだけで、確定申告をラクラク乗り切ることも可能となるのだ。
家計の月次レビューの方法を詳しく知りたいなら、以下の記事がおすすめ。
関連記事:マネーフォワードの家計簿月次レビューで押さえたい3つのポイントを公認会計士のたまごが解説
【まとめ】フリーランスでもクレジットカードを分けずにお金の管理はできる!
- お金の入出金は1つのアプリに集約して記帳する
- 後から「経費かどうか」仕分ける
- 毎月の経費分だけ、別途メモに記録しておく
フリーランスはクレジットカードや銀行口座を分けてお金の管理をするのが当たり前みたいな風習があるが、べつに分けなくても必要な数字さえ把握できればいいわけだ。
実際やってみて、楽しくお金の管理ができているので、ぜひ試してみてほしい。