どうも、だいち(@spountant)です。
2週間にわたる北海道農業インターン「ネイチャーダイブプログラム」に、引率者として参加してきた。
関連記事:大学生の夏休みは自己分析インターン「ネイチャーダイブプログラム」がおすすめな理由【2018年版】
このプログラムでは、
- 自分軸を見つけるため
- 仕事とは何かを追及するため
- 農業を体験してみるため
- 北海道を感じるため
- 共同生活を経験するため
など、様々な理由をもった学生が、全国各地から北海道帯広市に集まる。
2018/08/23~09/07の約2週間、実際にネイチャーダイブプログラムに参加してきて、喜怒哀楽じゃ収まりきらない感情を感じてきたので、それを備忘録として書き残そうと思う。
目次
北海道農業インターン「ネイチャーダイブプログラム」の概要
ネイチャーダイブプログラムは「厳しい大自然の中での自分軸の発見」をコンセプトとしたプログラムだ。
日中は参加者それぞれが農家さんのところへ行き、真剣そのものの仕事を手伝う。
そして帰ってきたら共同生活だ。
ご飯の準備をし、洗濯、掃除と30人分の家事を全員で手分けしてこなす。
夜になったら振り返りミーティングの時間があるので、1日のできたことや、もっとやりたかったことを振り返り、その内面的要因を探っていく。
これを2週間繰り返し、理想と現実のギャップを感じつつ、自分軸を少しずつ強固にしていくのがこのプログラムの狙いだ。
ネイチャーダイブプログラムにコーディネーターとして参加した理由
ぼく自身、2年前の大学4年生だったときにこのプログラムに参加した。
関連記事:2週間の北海道農業インターン「ネイチャーダイブプログラム」に参加したら最高の仲間ができたという話。
このとき一緒に参加したメンバーとルームシェアをすることになるほど、メンバーと親密になれた経験がある。
それに固まっていたと思っていた自分軸がさらに強固になったことで、より自分に対して素直になれたのもこのプログラムのおかげだった。
このプログラムに大きな価値を感じていたし、責任者の熱い男である山内さんと一緒に仕事ができるということで、コーディネーターに立候補したわけだ。
ネイチャーダイブプログラム初日
期待と不安を持ち合わせ、28人全員が宿舎に到着しました。
いまは帯広農協による受け入れ式の最中で、帯広のことを知るために、動画にて説明がなされています。#NDP #1日目 pic.twitter.com/9fw9xvzlQy
— タス吉@自己理解サポーター (@nature_dive) August 23, 2018
先に宿舎で待機していたのだが、朝からずっとソワソワが止まらない。
みんなの顔を見てからは「やらなきゃ」という使命感が沸いてきて、気づけば緊張もどこかに飛んでいった。
初日、初めの難関は「役割決め」でした。
時間がない中で、28人で方針を決めていかなくてはなりません。
ここは3班が仕切ってくれ、周りと協力し、確認を取りながら進めてくれました。
初対面の人が多い中、すばらしい進行でした!#NDP #1日目 pic.twitter.com/YCfxm9bsXH
— タス吉@自己理解サポーター (@nature_dive) August 23, 2018
28人で合意を取るのはとてもむずかしい。しかもほとんどが初対面。
その中でよく役割分担を決めて、やるべきことに取り組めていたなぁと思う。すごい。
初日のオリエンテーションのメインは「有り様セッション」。
自分がこの2週間どうありつづけたいかを班ごとに発表→質問をし合う→発表者にフィードバックシートを渡す、という流れです。
自分の思いを言語化し、聞く側も傾聴の姿勢が見られ、とてもよい空間でした。 pic.twitter.com/boqZT4Q6PF
— タス吉@自己理解サポーター (@nature_dive) August 23, 2018
班決めもぼくが担当したが、これで良かったのかな。。?という不安を消すために、みんなの有り様セッションを覗いていた。
繊細な優しさがある人、思ったより物静かな人、リーダー的存在になるだろうなぁという人、みんなの個性が少しずつ見えてくる。
初日は農家さんとの懇親会もあります。
これから2週間お世話になる農家さんと、ジンギスカン鍋を囲みました。
発表の瞬間は緊張が伝わってきて、でもその後はみな笑顔で打ち解けていたのが印象的です。 pic.twitter.com/HJohLzZ489
— タス吉@自己理解サポーター (@nature_dive) August 23, 2018
農家さんとのマッチングも初日に発表された。
メンバーの緊張を肌で感じられた瞬間だ。
プログラム2日目
プログラム2日目、本日から始めての農作業です。
あいにくの雨でしたが、喜怒哀楽、様々な感情を宿舎に持ち帰っていました。
思ってたのと違ってて、その事実をどう解釈するのか。そして解釈の先に、どんな改善案を考えだすのか。
濃ゆい毎日が始まりました。 pic.twitter.com/qzU0ECzEup
— タス吉@自己理解サポーター (@nature_dive) August 24, 2018
農作業の初日。
ただ楽しいだけでなく、メンバーそれぞれがいろんな感情を持ち帰ってきたのが印象的だった。
あいにくの雨だったので、早めに切り上げて帰ってくる人も。
夜の振り返りmtgでは、4人1班で自分が掲げた「有り様」、そして有り様から生まれた「その日の目標」を振り返ります。
実際に体験してみて、上手くいったこと、上手くいかなかったことが、「事実」という形でフィードバックされます。
この体験を「経験」に変えるのは、彼らの解釈次第です。 pic.twitter.com/dphGSmucyV
— タス吉@自己理解サポーター (@nature_dive) August 24, 2018
初めての振り返りセッション。
まだ若干のぎこちなさも見られるけど、早くも打ち解けてきているようだった。
プログラム3日目
プログラム3日目、台風が近づいてきて泥まみれになりながらも農作業をする学生たち。
生活における気づきも増え、議論の活発さも増してきました。
目標を掲げ、実際に取り組み、振り返り、共有し、フィードバックを受け、そしてまた目標を掲げる。
学びのサイクルが回っています。 pic.twitter.com/F5t2UeI88p
— タス吉@自己理解サポーター (@nature_dive) August 25, 2018
この日は「正解がわかんねぇよ」と苦しんだ日になった。
コーディネーターが行う一瞬一瞬の言動は、すべて見られているんだぁと感じた。
そして求められる基準は、たぶん低くはない。
みんなとの距離感の取り方が分からなかった。
介入の度合いが分からなかった。
そんな感覚に襲われて、自分が無力すぎて、悔しくて部屋で1分だけ思いっきり泣いた。
そして涙目で振り返りセッションに戻った。
でも泣いてスッキリしたのは覚えている。
有り様を貫こうと思えたのもこの日からだった。
ぼくの有り様は「私は”自己理解を呼び起こす伴走者”である」というもので、キーワードは「待つ・体現する・柔らかく」の3つだ。
目の前の相手は、自分でどうしたいか考えることができる、やりたいことも見つけることができる、うまくいかないときは修正していく力を持つ。
なので、こちらから「なんとかしなくては!」という姿勢ではなく、本人自らで変わっていける力があることを信じて、待つ。
これがキーワードの1つ目。
そしてぼく自身が自分の感情に素直であること、ありがたいと思ったときには相手に対して感謝を示すこと、間違ったときはきちんと謝罪すること、そういうのをひっくるめて、自らが体現していく。
これがキーワードの2つ目。
キーワードの3つ目の「柔らかく」は、凝り固まった思考ではなく、人によるし、TPOによるという思考の柔軟性を示す意味がある。
あと、みんなに対して柔らかい姿勢でありたいということも表す言葉だ。
この日責任者の山内さんからもらったフィードバックは、「難しいよね」という言葉。
「若いころのおれを見ているようだよ~」
「いちばん成長するのはコーディネーターだからね」
コーディネーターとしてじゃなくて、原田大地としてみんなと一緒に成長していきたいなぁと思った。
プログラム4日目
プログラム4日目。
雨続きだったのに打って変わり、カラッとした晴天に恵まれました。
チームの雰囲気も良くなり、「一丸」という言葉が似合う空気感を感じられます。
ただその中でも、個人では悩み考えつづける者も。
矛盾や葛藤のなかを揺れ動きながら、成長していっている様子が伺えます。 pic.twitter.com/vikufebbBB
— タス吉@自己理解サポーター (@nature_dive) August 26, 2018
だんだんとチーム一丸という言葉が似合う雰囲気になってきた。
コーディネーター部屋にチラホラと話に来てくれる人が増えてきたのもこの日から。
1対1で話すといろいろ気付きがあった。
もっとこうしたいという向上心、どうしたらいいか分からないという苦しみ。
悩みの種類も多種多様だった。
葛藤から逃げずに向き合って、矛盾を抱えつつもより高いステージにいきたいと思った。それもみんなで。
プログラム5日目
プログラム5日目。
共同生活に一定の流れができてきましたが、その中でも葛藤は生まれてくるものです。
その葛藤について悩みつつ、仲間に相談をして、解決へ向かおうとする姿勢が見受けられました。
葛藤は人の器を大きくするものなのだなぁと感じました。 pic.twitter.com/xcHDEoMPBb
— タス吉@自己理解サポーター (@nature_dive) August 28, 2018
共同生活の慣れとともに、悩みや葛藤も増えていくみたいだ。
葛藤は人の器を大きくするものだなぁと、目の前で見ていて思った。
プログラム6日目
プログラム6日目
本日から夜の振り返りは、相互フィードバックシートを渡す会です
前半を通じ、班のメンバーに対して感じたことや見えたものについて、素直にフィードバックするというもの
キーワードを送り合うことにより、自分には無かった視点が送り込まれ、自己への気づきが浮かび上がります pic.twitter.com/LzN6L98IAG
— タス吉@自己理解サポーター (@nature_dive) August 29, 2018
1人ひとりとじっくり喋ってみると、ほんとうに多様な背景がある。
ある人が何か成し遂げたいことについて努力しているなら、不得意な方向に努力しててもいい、悩んでもいい、そこで一緒に悩んであげたい、という思考を持つ人。
植物が大好きで、ヒトと同様の価値が植物にもあると感じている人。
強制されたルールで縛るのではなく、そのルールからはみ出た人にも寛容でありたいと願う人。
個性豊かな28人が共同生活をすると、いろんな科学反応が起きておもしろい。
プログラム7日目
プログラム7日目、前半の最終日です。
翌日は農作業がないため、みなで乾杯をしました。
有りたい姿を掲げてからの7日間、実際に農業や共同生活を体験してみて、どう有り様が揺さぶられ、変化し、強化されたのか。
そこが後半の見どころですね。 pic.twitter.com/67yXNaL8rn
— タス吉@自己理解サポーター (@nature_dive) August 30, 2018
この日は休日の前日なので、夜は飲んでいいことになっている。
心置きなくじっくり個々と話せた。
それぞれ求めるもの、目指すものが違う中で、どう全体で折り合いをつけていけばいいのだろうか。
楽しさを求めるもの、休息を求めるもの、平穏を求めるもの、対話を求めるもの。
自分の正解に引っ張りこむのではなく、相手の正解にひれ伏すのでもなく、Win-winになれる終着点を辛抱強く見つけるほかないんだろうなぁと思いながら眠りについた。
プログラム8日目(休日)
全体行動ではなく、各々が自由に行動するスタイル。
そしてこの日から新しい班での活動が始まる。
プログラム9日目
プログラム9日目。プログラムの折り返し地点です。
「もっと自分について深めたい」という向上心や、「このまま帰ってもいいのか」という危機感も相まって、どんどんmtgが深い場になってきました。
自分の伝えたいことと、その背後にある思いを同時に伝えることで、みなの心に響く内容にもなり得ます pic.twitter.com/Kg4y8REWUt
— タス吉@自己理解サポーター (@nature_dive) August 31, 2018
少しずつ「このままで終わっていいのか…?」という新しい種類の悩みが生まれ始める。
2週間という貴重な期間を費やしたにもかかわらず、「楽しかった」という感情だけでは終わりたくないという焦り。
この日、普段あまり発言しない1人の男が、全体に向けて自分の気持ちを伝えていた。
実は「全体に向けて発言しようか悩んでいるんです」と、事前に相談しに来てくれていたのだ。
手を挙げるかどうかの葛藤をずっと見ていた。勇気を出したんだなぁと思った。
このプログラムに来てから、誰の目から見ても明らかにいちばん成長している男。
人の成長を間近で感じられるのは、こんなに感動するものなのかと。
人が成長する瞬間をその場で立ち会い、全身で感じられることが、なによりも幸せだと感じた。
— だいち@タスクシュートブロガー (@spountant) September 1, 2018
プログラム10日目
プログラム10日目。
農作業にも慣れや飽きが出てきたようです。
そんなときどうすればいいのかを、みんなで知恵を共有したり、直接農家さんに聞いてみたりして、全員で前に進んでいます。
"責任"はもしかしたらないかもしれないけど、"責任感"なら意識して持つことができますよね。 pic.twitter.com/B9V7tEJbzG
— タス吉@自己理解サポーター (@nature_dive) September 2, 2018
顔から相当な疲労感が感じられる。
ミーティングにもあまり深みを感じられなかった。
深みを出したいと思うものもたくさんいて、それでも全体の空気感を変えていくのはむずかしくて。
「もっとやれるんじゃないか…」とモヤモヤした人も多かったように思う。
プログラム11日目
プログラム11日目。
この日は快晴でした。夏の北海道帯広は、カラッとした気持ちの良い暑さを感じられます。
夜のミーティングでは、残り期間が少なくなっていることへの焦りや、何かモヤモヤを持っている人が何人かいるように感じました。 pic.twitter.com/GIF0zDbkAi
— タス吉@自己理解サポーター (@nature_dive) September 3, 2018
プログラム初日はうつむいてばかりいたけど、今ではこんなに生き生きとしてて、いい笑顔するようになったなぁと思う男がひとり。
もし変わりたいと望むのなら、いつからでもいくらでも変われることの証明になった。
プログラム12日目
プログラム12日目
本日は「レンジでチンで完成するポップコーン」を開発した前田農産の前田社長がゲストで来てくれました。
・実体験をすると説得力が何倍にもなる
・経験を積むほど質問が鋭利になる
・パン屋さんが顧客なら、パン屋さんを成り立たせる必要がある社長から様々なことを学びました。 pic.twitter.com/u1jdLGqzq6
— タス吉@自己理解サポーター (@nature_dive) September 4, 2018
プログラムの終わりが見え始め、自分の中でも焦りが出てくる。
もっといいミーティングにできるし、その可能性は十分すぎるほど秘めているし、だからこそ真価を発揮できないまま終わりたくないな、という思いが強くなっていった。
「感じたことを感じたままに話せばいい」
そう伝えていたけど、真っ先にさらけ出さなきゃいけないのは自分だった。
自分が感じたことを感じたままに伝えられていないのに、自分が体現できていないのに、「さらけ出そうよ」なんて言える立場ではなかったのかもしれない。
「このまま終わってしまうことに焦りがあってね」
「コアな自分軸に触れてから帰ってほしいと思ってる」
そんなことを心の底から思っていたので、そのまんま伝えてみた。
かなり言葉足らずだったに違いない。
それでも感じたことを感じたままに、喋りながら気持ちを言語化していく。
みんなには何かをつかんだ感覚をどうしても持ち帰ってほしかった。
今後も太くつながる関係を築いて帰ってほしかった。
そのまんまの気持ちを吐露することに対し、恐怖心がなかったわけではない。
けっこうビビりながら喋ったけど、それでも思った以上にみんなはちゃんとうなづいてくれて、受け入れてくれた感があって、言ってよかったなぁと思った。
プログラム13日目
プログラム13日目
いつもは28人ですが、この日は12人でのセッションでした。
目的を再確認し、全体シェアも踏み込んだ話ができていたように思います。
残りあと3日。 pic.twitter.com/cYcsIGrE1e
— タス吉@自己理解サポーター (@nature_dive) September 4, 2018
この日は外食に行く人が多く、12人でのセッションだった。
セッションの目的を振り返り、セッション自体の振り返りの時間も設けてみることに。
人数が少ないからなのか、全体シェアでもスッスッと手が挙がり、意見が活発に交わされていた。
「自分軸を見つける意味はあるのか」
そう問われたが、自分軸なんて活用したい人だけが活用すればいいと思ってる。
Q.自分軸を明確にする必要は本当にあるのか?
A.自分軸は重要なものだと考えています。というのも、、
・自分が大切にしている価値観に沿って生きられる
・複数の選択肢があるときは、自分軸に沿って選べる自分が大事にしたいものを大事にするために、自分軸の明確化・アップデートは重要です。
— タス吉@自己理解サポーター (@nature_dive) September 4, 2018
個人的には自分軸をアップデートしていくと、圧倒的に生きやすくなるから、一生かけて自分と向き合ったほうがいいと思っているけど、それは個人の考えであって、全員に当てはまる正解ではない。
自分の考えが受け入れられなくても、それでも共存するのが「寛容である」ということなのかもしれないなぁと、そう思った。
プログラム14日目
この日は9月5日。プログラムは9月7日で終わってしまうので、この日から全員分のメッセージを考え始めた。
終わりが近づいてきたけど、なぜか実感が湧かない。
早くこの疲れから解放されたいという気持ちと、みんなの歩む姿を見ていたいという気持ち、たしかに両方あった。
プログラム15日目
明朝に地震があった。
夜中の3時くらいにスマホの警告で目が覚める。
その後再び眠りについたけど、朝起きたら宿舎が停電していた。
最初の試練は朝ごはん。
ガスは使えたので食材を温めることができたのは、不幸中の幸いだ。
ネイチャーダイブメンバーは無事です。
電気がつかなくて部屋は暗かったですが、みんなはいつも通り明るく農家さんのところへ向かいました。 pic.twitter.com/S2GN3mFEQY
— タス吉@自己理解サポーター (@nature_dive) September 5, 2018
農業最終日ということもあり、受け入れ農家さんは大変にもかかわらず、キャンセルなしで全員を受け入れてくれた。
午前11時ころから電波もつながらなくなってしまう。
仕事がまったく進まないし、メンバー間での連絡も取れない。
試練の2つ目はライフラインの確保。
どこもかしこも停電で、水や食料などの確保で人が殺到していた。
電気と電波は断たれ、いつ水が断たれるか分からない。
食事、水分、トイレ、風呂。考えられるライフラインに対して、断たれるリスクの大きさを勘案しつつ優先順位をつけて、買い出しに奔走した。
試練の3つ目は、30人で過ごす夜だ。
北海道地震により宿舎も停電。
暗闇のなかで、最後の振り返りセッションを行いました。
この生活で得たもの、これからの生き様を各々が発表して、このプログラムは締めとなりました。
この日の星空がこれまででいちばん綺麗だったのは、おつかれさまのプレゼントだったのかも。 pic.twitter.com/DHFqiKn7UN
— タス吉@自己理解サポーター (@nature_dive) September 10, 2018
ここまで培ってきたチームワークがすぐに活きた。
食材を使い切るためにも、いつもより豪勢な食事にありつく。
最後の振り返りミーティングは、その場で1人ひとりが2週間を振り返って、思いの丈を暗闇の中に吐き出していった。
最後の試練は、怪我。
暗闇で足元が見えない中、階段から大きな音がした。けっこう痛そうな音。
駆け寄ると、おでこの辺りを切って出血して倒れている人を見つけた。
山内さんの奥さんだ。
唯一電波がつながる人がいたので、すぐに救急車を呼ぶことができたのも幸いし、大事には至らなかった。
ひとりだったら電気も電波もない、対処法も分からないで頭が真っ白になっていたことだろう。
でも現場ではコーディネーターという役割のおかげで冷静さを保てたし、メンバーの中に的確に指示できる人がいたので、みんな落ち着いて行動できた。
最後まで試練の連続で、恐怖と安心のはざまを行き来し、寝るときはよく分からない感情だった。
プログラム16日目(最終日)
無事、全員が北海道から帰還しました。
「また会おうね」という言葉。ここで終わりじゃないことをそれぞれが約束して、少しずつ宿舎からメンバーが減っていきます。
ネイチャーダイブプログラムは終わりました。でもメンバーの人生は、この瞬間からまた新しい一歩が踏み出されました。 pic.twitter.com/mCb1ZDWOI0
— タス吉@自己理解サポーター (@nature_dive) September 10, 2018
飛行機やバスの関係で、一斉にではなく少しずつ減っていく宿舎の人数。
最後のお別れのときになって、この2週間の中で感じた楽しさや悲しみ、ありがたみが蘇ってくる。
そして宿舎でひとりになったとき、久しぶりに「寂しい」という感覚を思い出した。
また会いたいと思える仲間が増えることは、なんだかとても嬉しい気持ち。
もう一度2週間をやり直したいかと言われたらNoだが、やってよかったかと言われたら間違いなくYesだ。
2回目のネイチャーダイブプログラムを完遂した
2週間のインターンが終わった。
「私は"自己理解を呼び起こす伴走者"である」という有り様を掲げ、仲間と喜怒哀楽では足りないいろんな感情を体感した。
普段使わない五感もフル活用した。
電気と電波のない生活も経験した。非日常を味わったことで、これからの日常がアップデートされる気がした。 pic.twitter.com/i1z532P9aO
— だいち@タスクシュートブロガー (@spountant) September 10, 2018
力不足でめっちゃ悔しい思いもしたし、メンバーの成長を間近で見れて泣くほど感度したし、みんながコーディネーター部屋に来て話したいって言ってくれるのは嬉しかったし、救急車が来たときは怖かったし、みんなが帰っていくときは寂しかった。
喜怒哀楽を超えた、いろんな感情を味わえた。
あと、これまで家で引きこもってブログばっか書いてて、視覚からの情報ばかりだったけど、北海道に行って、土の匂いとか、空気の澄んだ冷たさとか、十勝晴れとか、視覚以外の五感が呼び起こされた気がした。
ちょっと人間らしくなれたかなぁと思う。
関連動画:北海道地震の中で自分軸を見つけるインターンを完遂した話【むーぶおん!】
関連記事:【2016年】2週間の北海道農業インターン「ネイチャーダイブプログラム」に参加したら最高の仲間ができたという話。