消費者金融の借金は確定申告の時どうするの?利息や返済費用についての扱いを公認会計士のたまごがわかりやすく解説

消費者金融の借金は確定申告の時どうするの?利息や返済費用についての扱いを公認会計士のたまごがわかりやすく解説

どうも、公認会計士試験合格者のだいち(@spountant)です。

ぼくは学生のときに消費者金融でお金を借りた経験があり、個人事業主になった今でもその支払いはつづいている。

そこで浮かんだのが、「借金の返済したお金はどう処理するの?」「利息は経費に入るの?」という疑問。

このページでは、消費者金融の借金における確定申告時の取り扱いについて、できるだけわかりやすく解説していく。

とても参考になったページはこちら。

参考記事:個人事業主の確定申告時の借入金の処理

個人事業主の確定申告時の借入金の処理

 

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消費者金融の借金はそもそも確定申告の対象になるの?

消費者金融で借りたお金は、そもそも確定申告時に考慮するひつようがあるのかどうか。

結論をいうと、プライベートとしてお金を借りたのなら確定申告の対象にならず、事業の一環として借りたのなら確定申告の対象になる。

法人が社長個人の借入金について決算書に計上することがない理由と同じです。

引用:個人事業主の確定申告時の借入金の処理より

楽天の三木谷社長が、自分の借金を楽天の貸借対照表に載せないのと同じように、プライベートで借りたお金は確定申告のときに考慮するひつようはない。

事業で借りたもの、たとえばパソコンなどの「事業にひつようなもの」を購入するために借りたお金であれば、確定申告時に加味することとなる。

ポイントは、事業にひつような借金かどうか。

ぼくが学生のときに消費者金融で借りたお金は、今の事業と何も関係がないので、確定申告のときは加味してはならないということだ。

消費者金融で借りようが、銀行で借りようが、事業でひつような借金かどうかで判断しよう。

 

確定申告のとき、借金の処理はどうするの?

確定申告のときにおける借入金の処理で、気をつけておきたいポイントは3つ。

  1. 借金を返済した分は、必要経費として処理するのではなく、「負債の減額」として処理する
  2. 利息の支払いは「必要経費」として処理する
  3. 銀行の振込手数料も「必要経費」として処理する

確定申告のときに青色申告の申し出をしているのであれば、「貸借対照表」という資産や負債がどれくらいあるのかを記入したものを提出すれば、65万円の控除を受けることができる。

もし「貸借対照表」を作らなくても、青色申告をしている時点で10万円の控除は受けることは可能だ。

なので1.の「負債の減額の処理」については、借金の残高をきちんと計上して65万円の控除を受けたい人だけが知っておくべき処理となる。

 

1.借金を返済した分は、必要経費として処理するのではなく、「負債の減額」として処理する

たとえば毎月15,000円借金の返済をしているとしよう。年間にすると180,000円の返済だ。

この180,000円の返済額は費用として扱うのではなく、負債の減額として処理することに注意しよう。

借金の返済で支払ったお金は経費にならない」ということだけは覚えておきたい。

 

2.利息の支払いは「必要経費」として処理する

借金には利息はつきもの。

この利息分については、「支払利息」もしくは「雑費」として、必要経費にすることができる。

必要経費がいくらになるか計算する方法は、後ほど説明しよう。

 

3.銀行の振込手数料も「必要経費」として処理する

借入金15,000円を返済する際、270円の振込手数料がかかりました。この振込手数料はどうやって処理すればいいですか?

振込手数料である270円は「支払手数料」という項目で、必要経費として計上できる。

 

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確定申告時における支払利息の算出方法は?

毎月15,000円支払っているんですけど、どこまでが元本で、どこまでが利息かわかりません

支払利息がいくらなのかを知る方法は、最初に借りたときもらう明細を見るか、もしくはその明細が手元になかったとしたら、自分で算出することもできる。

たとえば、事業にひつようなパソコンを買うために300,000円の借金をした。利息は年利15%で、毎月15,000円の返済をするという設定。

この毎月の返済額15,000円のなかには、元本の返済分と利息の支払い分がごっちゃになって含まれている。

ごっちゃになっている返済額から、1か月分の利息だけを求める方法は以下のとおり。

(300,000円 × 15%) /12ヵ月 = 3,750円・・・1か月分の利息額

よって毎月支払っている15,000円の内訳は、11,250円が元本の返済、3,750円が利息の支払いとなる。

 

そして次の月には、元本は300,000円から11,250円返済したので、借金の残高は288,750円。

ゆえに1か月分の利息を求める方法は以下のとおり。

(288,750円 × 15%) / 12ヵ月 = 3,609円・・・1か月分の利息

よって15,000円の内訳は、11,391円が元本の返済、3,609円が利息の支払いとなる。

 

そしてさらに翌月は……

というふうに計算が月つづいていく。

この方法で年間の支払利息を算出するのはめんどうなので、借入金の明細を見た方が断然早い。

手元になかったら、借りたところに電話をして聞いてみるのがおすすめ。

 

消費者金融でお金を借りたたかしくんのケーススタディ

それでは具体的なケーススタディ見ていこう。

たかしくんは個人事業主、イラストレーターとして活躍している。

たかしくんは事業を本格的に開始するため、フォトショップという画像をいじれるサービスと、Macbook Airを買うために消費者金融から300,000円のお金を借りた。

お金を借りた日は20××年11月9日。年利は12%で、毎月25日に20,000円ずつ返済することに。

 

たかしくんの借り入れが確定申告の対象になるかどうかの判定

まずこの借入が確定申告の対象になるのかどうかの判定だ。

結論をいうと、この借入は事業にひつようなものなので、確定申告時に考慮するべき借入金として扱うことになる。

 

借り入れた月の支払利息の計算

そして訪れた最初の返済日の11月25日。

たかしくんは予定通り20,000円を銀行振込にて返済した。

利息の計算式は以下のとおり。

(300,000円 × 12%) × (16日 / 365日) = 1,578円・・・1か月分の利息分

借入日は11/9、返済日は11/25。

この間の16日分を日割り計算として算出している。

元本の返済は20,000円 – 1,578円 = 18,422円なので、借入残高は281,578円。

振込手数料は270円だった。

 

翌月の支払利息の計算

12月も同じく20,000円の返済を、銀行振込にて行った。

(281,578円 × 12%) × (31日 / 365日) = 2,870円・・・1か月分の利息分

この場合は1か月分の31日で日割り計算をする。

元本の返済は20,000円 – 2,870円 = 17,130円、よって借入残高は264,448円。

振込手数料は変わらず270円だった。

 

たかしくんの事業所得の計算

確定申告の計算期間は1月1日~12月31日なので、これで当年の数字が出そろったことになる。

ではたかしくんの事業所得の計算をしてみよう。

事業所得 = 事業収入 – 必要経費」という式で求めることができる。

たかしくんはイラストレーターとして、年間2,000,000円を稼いだ。

そして事業で使うフォトショップとMacbook Airの合計額は300,000円なので、これらは必要経費に算入する。

支払利息は11月の1,578円と、12月の2,870円を合わせて4,448円。これは必要経費に算入してOKだ。

そして振込手数料は270円 × 2ヵ月で540円かかった。これも必要経費。

よってたかしくんの事業所得の金額の計算は以下のとおりになる。

2,000,000円 – (300,000円 + 4,448円 + 540円)= 1,695,012円

 

「消費者金融の借金は確定申告の時どうするの?」に対する回答まとめ

  • 消費者金融や銀行など、どこから借りようと、事業にひつような借入かどうかで、確定申告時に計上するかが決まる
  • 借金を返済した分は、必要経費として処理するのではなく、「負債の減額」として処理する
  • 利息の支払いは必要経費として処理する
  • 銀行の振込手数料も必要経費として処理する

以上が借入金の確定申告時の処理についてだ。

さらに詳細を知りたい場合や、青色申告について知りたい場合は以下の記事を参考にしてほしい。

参考記事:個人事業主の確定申告時の借入金の処理

個人事業主の確定申告時の借入金の処理

 

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