どうも、プロジェクトマネージャーを経験中のだいち(@spountant)です。
現在「ライフエンジンクエスト」というオンラインコミュニティ新規メンバー用のチュートリアルを作成するプロジェクトが稼働している。
そこで会議のさいごに、1人1分間でできる振り返り手法「チェックポイント」を試してみた。
実際にやってみて「すごく効果が高いなぁ」と感服したので、今回はチェックポイントの効果とそのやり方を紹介していく。
参考図書は「プロジェクトを変える12の知恵」
目次
チェックポイントとは会議の終わりに行う「1人1分間のコメント」
チェックポイントとは、ケンブリッジ式の会議振り返り手法だ。
会議のさいごに1人1分程度で何を感じたかをコメントしていく。
具体的には、良かった点、改善点、感想・気づき、その他懸念や問題など。
メンバーの率直な意見が引き出されないまま会議を終らせてしまうと、不安や不信が残ってしまいかねない。
それらを解消するためにも、「実はね…」という形でメンバーの気持ちを引き出すことが重要だ。
チェックポイントはメンバーの気持ちを引き出す役割がある。
会議のさいごにチェックポイントを行う効果
会議のさいごにチェックポイントを行う効果は大きく3つある。
- 会議の質が向上する
- 会議への参加意識が高まる
- メンバー間の距離を縮め、何でも言い合える信頼関係を築ける
会議の質が向上する
率直なフィードバックをもらうことで、次はどこを気をつければいいか、どういうふうに会議をデザインすればいいかが見えてくる。
回を重ねるたびに改善が繰り返され、会議の質が向上していく。
会議への参加意識が高まる
会議のさいしょに、「さいごにチェックポイントやるよ」と伝えることで、参加メンバーは最低一回は発言をすることが約束される。
その機会を与えられることで、会議への当事者意識が高まるという効果だ。
メンバー間の距離を縮め、何でも言い合える信頼関係を築ける
人は自分の意見を聞いてもらい、受け入れてもらえると、「もっと話してみようかな」という気になる。
少しずつ自分の思っていることを吐露し、本音を伝えあうことで、徐々に信頼関係が築かれていく。
チェックポイントを実際にやってみた感想
実際にプロジェクトの会議があったとき、「事は試しだ」と思い、チェックポイントをやってみた。
すると以下のような結果が得られた。
- メンバー間の褒め合いが起きた
- 気付けなかった裏のがんばりが見えた
- このプロジェクトで何を大事にしているかがわかった
- このメンバーならやっていけそうだと感じた
「○○さんがしっかり準備してくれたおかげでゴールを達成できた」
「○○さんのあのときの発言がよかった」
「○○さんの配慮がすばらしい」
このように、まずは褒め合いが起きた。
そして「あぁこの人は準備をしっかりやってくれていたんだな」と気付くことができたので、メンバー内に感謝の気持ちが生まれる。
感謝の気持ちが生まれたあと、「自分もこのチームに貢献したいな」という意欲が芽生えたと同時に、「このチームならやっていけそうだ」という確信を得られた。
この信頼関係を築いていくことこそ、多幸感を生むのだなぁと実感している。
チェックポイントの効果まとめ
- 会議の質が向上する
- 会議への参加意識が高まる
- メンバー間の距離を縮め、何でも言い合える信頼関係を築ける
- 褒め合いが起き、感謝が生まれた
1人1分でできるので、毎回の会議のさいごには忘れずに取り入れていきたい。
参考図書は「プロジェクトを変える12の知恵」