今回はいつもお世話になっているお姉さん的存在、フリーランス秘書のまなさん(@manalog29)をインタビューしてきた。
目次
足りていない部分をすべて補う「フリーランス秘書」
では、よろしくお願いします!
はーい!よろしくお願いしますー!
では、簡単な自己紹介からお願いできますかー?
自己紹介かぁ、自己紹介って言われるとなんか困っちゃうんだよねぇ。
あ、ちょっとわかる。。それではお仕事について聞いていければと思います!
2013年から個人事業主として働きだして今5年目です。現在は、「フリーランス秘書」という肩書きで、企業さんや経営者さんに対して、その人が忙しくてできないこととか、苦手なこととかを代わりに請け負っていて。
裏方において足りていない部分を代行する形で参画させていただく、というようなお仕事をしています。
その複数社さんは何かご縁があったんですか?
わたしが元々セミナーの講師だとか、イベントの主催だとか、交流会とか勉強会とか、そういう個人事業主向けにブログ書いたり集客したりしていて。
自分であらかた経験があったので、そのことを知っていた人たちが「手伝ってくれない?」と声かけてくれたり、「良い人いるよ」と紹介をもらえたりしました。今の仕事はぜんぶ知り合いからのつながりですね。
ちなみに、まなさんの名刺が今手元にあるんですが。
あぁ~!可愛いでしょー!それー!
これはめちゃくちゃ参考になります。
今わたしがやっている仕事って、一言で言いづらくて、関わっている人や企業さんそれぞれで担っている部分が違うんですよね。
講座のアシスタントという形もあれば、裏側でプロジェクトの集客をしたりだとか、どういう構成でやるっていう企画運営だったりだとか、ユーザビリティのチェックだったり、企業さんの裏側で記事を書いていたりだとか。
ほんとにいろいろやっているんですね。。!
基本バックオフィスでやることや、講座などの表向きのイベントのサポートのポジションをやっていて。だから何している人っていうのが本当に言いづらくて。
一言じゃ足りないですね。。
だから、聞いてもらえる名刺という形でツッコミどころ満載にしておいて、「これって何ですか?」と聞いてもらって、わたしがお話させていただけるターンをいただくというか。笑
この名刺はズルいですね笑 すごく質問したくなりますもん。。
戦略的に自分のことを知ってもらうための工夫を施しているのがすごいところ。ぼくも漏れなく質問してしまった一人だ。
経営者の存在を丁寧に編集して、届ける
まなさんは、基本的に足りない部分を補うというお仕事なんですね。
わたしの周りの起業家さんや経営者さんって、特化型の方が多くて。自分の専門分野に関してはすごくできるんだけど、じゃあそれをどう円滑に運営していくか、人の力を借りていくかだとか。
うんうん
あとは尖っている人が多くて、そのサービスを受け取るフォロワーさんに対して距離があったりして。
その距離を近づけるために上手く言葉を変換させて、その人の出せる価値や考えている想いというのを、みんなに分かるような形で出すというのをやっていますね。
おぉなるほどぉ
翻訳者とか、編集者みたいな感じかな。
メディアの編集者ではなくて、その人の「存在そのもの」をうまく届けるために編集しているという感じ。
まなさん自身も、経営者の思いを翻訳する、という部分を大事にしているんですか?
いろいろ仕事をいただく中でやっぱり自分の気が乗らない仕事もあって、そういうのを請け負うこともあるけど、わたしもそれだと長続きしなくて。
その人の「存在そのもの」を見据えられるまなさんだからこそ、編集して周りに伝えられるのだろうなぁと感じた。
「思いの強い人に対して貢献したい」という強い思い
自分が「どういう人の役に立ちたいのかな」「どういう人に自分の力使いたいのかな」って思うと、思いが強い人。
へぇー!
その思いは社会的に素晴らしいだとか、道徳的だとかは関係なくて、その人がいかに自分のやっていることに惚れ込んでいるかどうかで、わたしはそのエネルギー量に呼応するタイプなんですね。
うんうん
思いが強いっていうのもそうなんだけど、もう一つは実際に行動する力があるかどうかというところも見ていて。
思いだけじゃ実現しないから、分からないなら分からないなりにも動いていこうという気概があるかどうか。
思いがあって、さらに現実を変えていこうとする行動も伴っている人のサポートだと、やっていてすごく面白いですよね。
へぇ~!
だから、「思いの預け先」をわたし自身が探していて。
思いの預け先かぁ。。!良い言葉。。
わたしも自分自身をすごく使いたいし、「思いの強い人に対して貢献したい」っていう思いが強いんですよね。
なるほどなぁ。。
わたしはサポートの仕事に対してそういう強い思いを持っているので、同じくらい強い思いで自分の事業をやっている人といっしょに仕事をしたい。
まなさん自身も強い思いを持っているんですね。
うん。だから、何でもいいわけではないんですよね、何でもやるんだけども。
サポートっていう仕事は基本的に受け身だから、サポートを必要とする人がいて初めて成り立つものになるので、自分だけの思いだけじゃどうにもならない。
うんうん
別に思い通りにならないし、むしろ思い通りになる方がごくわずかで、だけど妥協したくなくて。だから同じくらいの熱源を見つけられなかったら、「待つ」という選択肢を取る。
でも生きていかなくてはいけないから、今は自分の思いを預けられる人が仮にいなかったとしたら、それはそれで生きていくための仕事をするし、ただ自分の思いの預け先っていうのは探しつづける。
なるほどなぁ
逆に思いの預け先が見つかると、すごくのめり込むんだよね。
自らの求めるものをきちんと理解して、同時に現実を生き抜くための戦略も取れる。理想と現実をうまく使い分けているかのような。
世の中ではなく、自分と目の前の人のために
前聞いてすごく良いなぁって感じたのが「ビジョンを外注する」っていう考え方なんですが、お仕事では基本的にその考え方なんですか?
そうですね。わたし自身が「こういうふうに働きたい」「こう在りたい」っていう思いが強くて、結果的にこうしたいみたいなのは別にないんですね。
世の中がどうとかよりは、自分がどう在りたいかだし、自分の身近な周りがどうかなので。すごい狭い世界の中に興味がある人間なんですよ。
うんうん
わたし自身は大きなことを成す人間じゃなくて、でも起業家さんや経営者さんは世に対するビジョンを持っている人が多くて。
わたしが世に対するビジョンを持っていないので、必然的にビジョンの外注になるんですよね。
範囲は違っても、熱量は同じ人っていう感じですかね?
うん。熱量が同じだけど、向いている向きが違うっていう感じかな。わたしは自分の内側と目の前の人に熱量が向いているし、経営者の人たちは世の中に対して熱量が向いているし。
話変わるんだけどね、わたしの知り合いがカウンセラーをしていて、検索してくれた人に届くように書いているんだって。
検索するくらいだから緊急度重要度が高いから、そういう人に届けばよくて、広い世の中に対して役に立つ記事を書いていて。
うんうん
わたしそれ全然わかんなくて笑
www
彼女の言っていることは理解できるし素晴らしいことなんだよ?でも、わたしは顔も見えない誰かのためにコラムを書くことなんてできなくて。
へぇ~!
わたしの書いているものは、顔の見える人たちに向けてなんだよね。
でもそれめっちゃ分かるなぁ。
自分と自分の周りの顔が見える人に対して、まなさんの持てるすべてを提供していく。
それが結果的に社会にもつながったらいいし、でも別に社会につながらなくてもよくて、周りが良くなってくれればそれでいい、というのはとても同感。
その人は「どういう存在か」から、その人らしさを紐づけていく
わたしの中ではね、ウェルスダイナミクスのプロファイルで人を見れなくて。
たとえばだいちゃん(ぼく)だったら、だいちゃんってこういう子で、こういうところがあって。。そういうふうに、絶対その人から始まって、「だからアキュムレーターなんだね」みたいな。
「アキュムレーターだからこういう人なんだね」ではないんですね。。!
うんうん。物事は物事で、人は人だから。アキュムレーターがどういう性質かは分かるんだけど、だいちゃんは人だから、そこを上手く結びつけられなくて。
へぇ~!
だって、だいちゃんはだいちゃんじゃん。人だったら人しか見てないのね。
その人がどういう人かは見るけど、何ができるかはあんまり見ない。
ほぉ!
その人という人間が、どういう性質を備えているのか、その性質がどういう可能性を秘めているのかとか、その性質をもとにどういうことができるのか、逆にどういうことがネックになるのか。
うんうん
わたし、他人の「~ができる」っていうのに全く興味がなくって。だからみんなのことあんまり知らないんだよね。
でも、みんなの知らないところをすごく知っていると思う。
うわぁなるほど!
だいちゃんのできることはみんなよりも知らないと思うけど、だいちゃんのことはすごく知ってると思う。
たとえば、こういうことを考えがちで…みたいなとこですか?
「こういう存在だから」みたいな感じかな。この人はこういう存在だから、だからこういう思考をするし、こういう行動をとるし。
根底に「存在」というものがあって、そこから紐づいていく感じ。
へぇ~!
「その人そのものって何だろう」っていうところに目を向けてるというか、そこにしか興味がなくって。だからその人が何を成し遂げようとしているかとかは、あんまり興味がない。
だから「ぼく~~ができるんですよね!」って言われても「へー」で終わっちゃう。
なるほどなぁ笑
実際にまなさんと知り合ってからというもの、「人の芯の部分を見てるなぁ」というのはひしひしと伝わってくる。
自我が強い
まなさん、お仕事とプライベートで全然違うよっていうことを聞いているんですが、プライベートだとどういう人と一緒にいることが多いですか?
安心できる人と一緒にいる。「わたしがわたしが!」っていう自我が強い人はあんまりいないかなぁ。
なんかね、いい意味で放置してくれている人が多いのかなぁと思いました。
うんうん、いい意味で放置してくれてて、見守ってくれてて、報告してくれる人かなぁ。
仕事に関してはこだわりがあるし、貢献することや尽くすことがメインにあるんだけどね。それをしているのも、元々を辿ると「わた自身の持っている性質を活かしたい」っていう欲求から始まってるんだよね。
そうなんですね。
仕事っていうのはわたしの欲求を達成するために、ある意味自我が強い人たちと一緒にいるんだけど、わたしの自我は元々すごく強くてね。
うんうん
強いけど仕事という面ではサポート属性で、サポートは自我うんぬんよりもプロジェクトの達成を支えるものだから、自我なんて使わなくて。
でも、それやってるわたしはすごく自我が強くて、サポートにすごく誇りを持っているし。だから、尽くすのが好きっていうわけではないんだよね。わたしは自我を通したい人間なの。
へぇ~!なるほど!
サポートっていう仕事だと自我は抑えるもので、でも元々は自我が強いから、プライベートで自我が強い人といっしょにいると、そりゃまぁぶつかるよね。どっちが自我通すかみたいな笑
逆にプライベートで自我を抑えると、窒息しちゃう。笑
そうだったんだぁ。。
だから、お互い自我はがあってもうまく関係を築いていける人か、わたしの自我を尊重してくれる人と一緒にいることが多い。
人の自我を尊重できる人って、きちんと自分を持っている人だったり、その人の性質で尊重するっていう性質が備わっている人だったりする。
サポートだけど「相手のために!」というより、「自分のためにやっている」という。
そして、まなさんからしなやかな強さを感じられる理由もそこにあると思う。
「電車に乗れない…」という意外な一面
なので、わたしの友達はオタク気質の人が多いね。
オタク?
自分が好きなものに対しての思いが強いから、人の好きなものにも寛容だしね。わたしオタクって平和だと思ってるからね。笑
なるほどなぁ。人をけなすことがないというか。
けなすというより、そういうのに興味ないんだろうね。相手にも自分と同じように好きなものがあるって知っていて、100%重なろうとかしないし、「わたしを分かって!」みたいなのもないし。
まなさんもオタク気質だと思いますけどねぇ。。
うん、わたしもオタク気質あると思う。好きなものにしか興味ないし、世界はめっちゃ狭いと思うよ。
外部に対する世界は狭いかもしれないけど、内側にワールドが広がってそう。
ワールドはね、めっちゃ言われる笑 たしかに、内面世界はめちゃめちゃ広いと思う。
あとギャップも多いって言われる。
そうなんですか?
仕事しか知らない人は、わたしがプライベートでどれだけ気が抜けているかというところをあんまり知らないみたいで。電車乗れないとかね。。
意外笑
電車がさぁ~何なんだろうあれ。ホームとかちゃんと見てんのに逆方面言っちゃったりさぁ。。電車乗って、ふっと気付くと通りすぎてたり。。
www
今さっきもお茶を沸かそうとしてケトル使ってたんだけどね
はい
「沸かないなぁ」って思ってたら電源入れてなかったりだとか。
www
お風呂ため始めたの忘れたりね。気づいたときには素晴らしい表面張力だった。。
そういう意外としょうもない日常だよ。笑
新たな発見です。。笑
すぐ忘れちゃうしねぇ。。そんなんばっかだよ。。
仕事モードじゃないときは、のんびりモードがデフォルトなんだなぁと。。
「ドイツで何するの?」に対する答えは”暮らす”
じゃあ最後、ドイツ行ったらどうするかを聞きたい!
4月11日からご縁がありまして、ドイツに行くことになってるんですけど、何をするかだよね。
はい。
暮らします。
シンプルだったww
めっちゃ聞かれるんだよね。「え!ドイツで何するんですか!?」って。それに対して、「ドイツで、、暮らすんじゃない?」としか言えないんだよね。
うんうん笑
たとえば表参道に引っ越すとして、「えー!表参道で何するんですか?」とか聞かないと思うの。
たしかに~!スケールが違うだけなんですね。
「表参道いいね!ちょっと楽しみだね!」とかはあるかもしれないんだけど、ドイツになるだけでみんなの中に特別感が生まれるっぽいんだけど。引っ越すだけなので。。
引っ越したら何かはあるんだろうけど、何をするとかは別にないよね。笑
なるほどなぁ
とりあえずドイツと仲良くなる!
ドイツからの発信たのしみにしてますね!
では今日はありがとうございました!
こちらこそありがとうございました~!
自分の感情を見つめてそれに素直に生きていて、割り切るところは割り切る。
仕事では成果を出すという面でも、自分を活かすという面でも妥協しない。
でも電車には乗れない。。ドイツでも電車にはお気をつけて行ってらっしゃいませ。
まなさんのTwiiter(@manalog29)
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