「リード文なんて面倒くせぇ」
「なんやかんやでぜんぶ読んでくれるでしょ」
ブログ歴2年超にしてそう思っていた派だったのだが、あるときふと気が付いた。
ぼく自身がリード文でその記事を読むか読まないかを判断していたのだ。
興味をそそられないリード文だとすぐに離脱して、ほかの記事を読もうとしている自分がいた。
たしかに読者のことを思えば、「リード文でどこまで丁寧に誘導してあげられるか」というのは、かなり重要度の高い話だ。
実際、プロブロガーと呼ばれる人のリード文を見ても、丁寧で読みたくなるような工夫がされてある。
そしてリード文にも型があることがわかったので、このページでは王道のリード文の書き方を紹介していく。
目次
「リード文」次第で読者にブログを読んでもらえるかが決まる
リード文とはブログの一番最初の書き出しのことを指すのだが、ここで読者を引き込む必要がある。
リード文の役割は本文を読んでもらうために、読者に「つづきを読みたい!」と思ってもらうことだ。
もっと具体的にいえば、読者に「この記事を読んだら自分の課題を解決できるかも」と期待してもらう必要がある。
リード文の王道の型
ではどうすれば、自分の課題を解決できるかもしれないと思ってもらえるのか。
そのためのリード文の型は以下のとおりだ。
- 1.こういう悩みがありました(問題提起)
- 2.こうすることで解決しました(解決策の提示)
- 3.証拠はこれです(証拠の提示)
3.の証拠を提示することができれば、「この人の文章なら期待できそうだ……!」と読者からの信頼を得やすくなる。
「フリーランス 単価 決め方」のキーワードで上位表示を狙った記事で具体例をみていこう。
「単価の決め方ってむずかしいな……」「単価が高すぎて仕事がなくなるのはいやだし、単価が低すぎて重労働もしたくない……」フリーランスにはこのような悩みはつきものだ。(問題提起)
ぼくもフリーランスとして活動しているが、1記事1万円のライター業をこなすこともあり、単価には十分満足できている。(証拠の提示)
このページでは、自分が納得できる適切な単価の決め方と、単価を上げる方法を紹介していく。(解決策の提示)
毎度、証拠を提示するのはむずかしいかもしれないが、意識的に証拠を入れ込んでみる訓練をしてみると、だんだんいいリード文をつくれるようになっていく。
リード文の応用テクニック3選
さらにリード文を強化していくために、ワンランク上のテクニックを紹介していく。
- 1.ただ一人に向けて書く
- 2.読者に寄り添って「共感」を意識する
- 3.エピソードに巻き込む
順に見ていこう。
1.ただ一人に向けてリード文を書く
ターゲットをより詳細に絞り込み、ある一人の人物に向けて書く。
そうやって決めたターゲットのことを”ペルソナ”という。
リード文で記事に引き込ませるためには、ペルソナを決めておくことは必要だ。
- 男性か女性か
- 何歳か(「34歳」というように「30代」で括ってしまわないのがポイント)
- どこに住んでいるか
- 家族構成は?(彼氏がいる?旦那さんがいる?子どもがいる?)
- 年収はどれくらいか
- 何に悩んでいるのか。何を解決したいのか。
その1人の人を想像できたら、その人だけに向けてリード文を書こう。
「この人はどういう気持ちで検索してきたんだろう」
「この人がほんとうに求めている情報はなんだろう」
「どんなモヤモヤを解決したいんだろう」
そうやって自問自答しながら、進めていくことはけっこう骨の折れることが、一流のブロガーはこれを徹底してやっている。
その人に語りかけるように、「あなたのために書いてますよ」ということを伝えよう。
2.リード文で「共感」を生み出せると読み進めてもらえやすい
リード文で大切な要素の一つは、「共感」だ。
「あなたはすごい人だからできただろうけど、私みたいな凡人にはムリ」と思われてしまったら、興味をなくして離脱してしまうかもしれない。
逆に「この人わたしと同じ境遇だったんだなぁ」と思ってもらうことができれば、「わたしにもできるかも」と読み進めてもらえる可能性は高まる。
共感を呼ぶためには、自分の弱みや、自分も元々ぜんぜんできていなかったことを示すといい。
3.過去のエピソードを書いて物語に参加してもらう
冒頭で、いきなり小説のような書き出しだったら、かなり引き込まれないだろうか。
たとえばこちらの文章。
昔、料理がすごく上手な女の子と付き合っていたことがある。特別な材料を使うわけでもなく、冷蔵庫の中にあるものを組み合わせて、「えっ」っていうくらいおいしいものをつくる。不思議だったのは、彼女がいれると、ただのコーヒーですらとてもおいしくなるのだ。
このような文章は上級テクニックだが、挑戦してみる価値はあると思う。
最初に強く引き込めれば引き込めるほど、完読してもらえる確率が高まる。
読者を思うとリード文に気を遣わざるを得ない
読者に最後まで読んでほしいのであれば、リード文を丁寧に書く。
正直めんどくさいとは思うが、リード文をいい加減に書くのか、読者を気遣って丁寧に書くのかで、最後まで読まれる確率は大きく変わってくる。
読みやすい文章をさらに極めたいのであれば、以下の記事がおすすめ。
文章を書き続けてきたぼくが意識していることをすべてまとめてある。
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